レポート・歴史

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..◇◇9月例会◇◇
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.◇◇9月例会◇◇

●テーマ  「親切をすると会社がもうかるのか!?」
●講 師 「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表
      コラムニスト 志賀内 泰弘 氏      
●プロフィール
○「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表。
 思いやりでいっぱいの世の中をつくろうと東奔西走中。
 月刊紙「プチ紳士からの手紙」を発行し、編集長もつとめる。 
○「志賀内人脈塾」主宰。
 人のご縁の大切さを説き、後進の育成につとめている。 
○講演活動も小・中・高等学校、大学、大学院、老年大学、
 異業種交流会、ロータリー・商工会議所などの
 企業団体セミナー、関西電力、宝酒造、
 ケンタッキーフライドチキン、ダスキンなど
 企業の社員研修など全国津々浦々へ。
〈著書〉
「なぜ、「そうじ」をすると人生が変わるのか?」ダイヤモンド社
「毎日が楽しくなる17の物語」PHP研究所
「教育革命 塾が作った学校の挑戦」PHP研究所 など多数
http://www.giveandgive.com/info/shiganai.html

●日時 平成23年9月13日(火)
18:00 受付
18:30 講演会
20:00 懇親会
    ※くれぐれも時間厳守でお願い致します
●会場 料亭 蔦茂 (講演会、親睦会)
    http://www.tsutamo.com/
    名古屋市中区栄3-9-27  TEL 052-241-3666 
●会費 メンバー 無料
     ※メンバーの代理参加は1名まで無料
(代理は社員さんと御家族のみ)
◇◇ ビジター歓迎 ◇◇
皆様のお知り合いの方をご紹介下さい
会費 ビジター 8,000円
メンバーの家族、又は社員(1名まで) 5,000円

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..◇◇納涼会◇◇
2011/08/19

.◇◇納涼会◇◇

今年の納涼会は、
例年とはまた違った趣で楽しみたいと思います

日時 8月6日(土) 18:00〜20:00 

場所 かに本家 栄中央店 B1 洞窟ビアホール 
TEL 052-263-1161
http://www.kani-honke.co.jp/ 


会費 メンバー 3,500円 ビジター 4,000円


当日はパーティ会場と
矢場公園の栄ミナミ盆踊り大会を結んで
サタディナイトをフィーバーしていただきましょう

なお、ゆかたを着て来られた方には、
料亭つたも特製のわらび餅をさしあげます


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2011/08/19

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 ■7月例会 講演レポート
2011/08/08

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  ■7月例会 講演レポート

   テーマ 「ナゴヤ映画奮闘記」

   ナゴヤ映画制作協会代表 小宮山 亨 氏

   
   NAGOYA KEIEI KENKYUKAI  BUSINESS & CULTURE    
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            開催日 平成23年7月13日(水) 
     会場  札幌かに本家・栄中央店


■ナゴヤ映画製作協会の設立と「ナゴヤ映画」に賭ける思い

今までナゴヤをテーマとした映画はあまりありませんでした。

そこで、
瀬戸市出身の浅井愼平さんを中心として映画を創ろう
という話が持ち上がりまして、

愼平さんからナゴヤのことなら「蕎麦ときしめん」
「やっとかめ探偵団」で知られる小説家の清水義範さんに
本を書いてもらおうということになったのです。


この本は、伊勢湾台風のことの中から、
たくましく立ち直っていく人間模様を描いたものです。

2009年の秋、「川のある街−伊勢湾台風物語−」という
タイトルで中日新聞に連載をして、
その冬には単行本にもなりました。


そこでその本をもとに具体的に映画を作ろう
ということになったのですが、

せっかく映画を作るのですから、
できれば少し利益を出して、
それを名古屋市などに寄付をして
堀川をきれいにしようじゃないかということを考えました。


当時で6億くらいのお金がかかるということで、
最初、S社との折半で話が進みました。

ところが契約しようという直前になって、
S社の条件がガラっと変わってしまった。

最初はS社もリスクを負うからという話だったのですが、
「全部、地元で集めなさい。お金を集めてきたら、
うちで映画を作ってもいいよ」というわけです。


S社との話が決裂してから、
独自路線でやっていこうと決めました。

そこで、
ファンドを組むとお金を集めやすいということで、
出資をしていただくという形でやっていこうという
話になりました。

ただ、もし上手くいかなかったときに責任を持つ
幹事社が必要だということになったのです。
幹事社を受けてくれるところを見つけたのですが、
これも直前で話がなくなってしまいました。


いろんな苦労の末、立ち上げたのが
「一般社団法人 ナゴヤ映画製作協会」です。

浅井愼平さんを製作総指揮にして、
名古屋出身の作家・清水義範さんや、
同じく名古屋出身の女優・竹下景子さんらオール名古屋で
制作しようと。


これは非営利団体です。
制作費も詰めて、詰めてやれば、2億2千万くらいでできる。

この2億2千万は、
ひとつは基金としてお金を1千万単位で出していく。
あとは企業協賛。

それから、市民運動をやるということで、
1人1000円、10万人で1億。

そういうことで、なんとかなるんじゃないか
ということで、スタートしたのです。


そうこうしているうちに、3月に東日本大震災が起きて、
この映画の進行にいろんな影響がでてきました。

震災の直後は、
こんな時に、映画を創るのかという話もありましたが、

一方で、逆にこういう時期だからこそ、
我々が50年前に経験した名古屋の伊勢湾台風の経験を思い出して、
むしろ、元気になるために創るべきだという意見もありました。

そういう中、私たちは、「映画を創ろう」と決心しました。


脚本はテレビの構成を手がけている
はっとりちはるさんに3本、書いていただきました。

ところが、
ちょうど1ヶ月くらい前のことなのですが
はっとりさんの脚本もでき、「よし、これでいこう」
というところまでいったのですが、
浅井愼平さんから、「待った」がかかったのです。

愼平さん曰く、これはテレビの脚本だというわけです。
テレビというのは一時的、刹那的、その時代のもの。
映画というのは時代を越えた普遍的なものでなければいけない。

結局、はっとりさんの脚本はボツになったのです。
若干、遅れてはいますが、
今年(2011年)夏ぐらいまでに脚本ができあがり、
秋に撮影をし、
来年に出来上がるという段取りで、考えています。


最近、まちおこしの映画が多く公開されています。
昨年の「武士の家計簿」という映画。
石川県金沢藩の会計係の家の家計簿のことを書いた物語です。

つい最近では、
「プリンセストヨトミ」という映画があります。

今も豊臣家が永遠に続いているというフィクションで、
大阪府と大阪市が全面協力して作られ話題になりました。


先ほど、2億2千万かかるという話をしましたが、
映画というのは、最初にお金がかかります。

上映してお金が入ってきて、
上手くいけば、ものすごく儲かるかもしれませんが、
損をすることもある。
非常にリスクの高いものです。


私たちは、広く市民運動として、
たくさんの方に応援をしてもらいながら活動を進めていきたい。
大阪に負けないような映画をぜひ創ろうという気持ちでいます。

そしてこの映画を創ることで、日本を元気にし、
名古屋から世界へ発信できるような映画にしていきたい
と考えています。

..■7月例会 講演レポート
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.■7月例会 講演レポート

   テーマ 「ナゴヤ映画奮闘記」

   ナゴヤ映画制作協会代表 小宮山 亨 氏

■平成23年6月例会
2011/06/28

■平成23年6月例会

日時  平成23年23年6月24日(金) 講演 18:30

●テーマ   「第4権力(既成メディア)の崩壊」

●講 師 元毎日新聞社 常務
      慶應大学マスメディア・コミュニケーション研究所講師
      河内 孝 氏

●プロフィール

1944(昭和19)年東京都生まれ。
慶応大学法学部卒業。
毎日新聞社会部、政治部、ワシントン支局、外信部長をへて
編集局次長。

その後、社長室長、東京本社副代表、中部本社代表など
経営の要職を歴任し、
常務取締役(営業・総合メディア担当)を2006年に退任、
現在に至る。

著書に、
「新聞社―破綻したビジネスモデル―(新潮社)」
 『次に来るメディア』(ちくま新書)
新刊書「報道再生 グーグルとメディア崩壊 (角川oneテーマ21)
 がある


■6月例会 講演レポート
.2011/7/5

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  ■6月例会 講演レポート

   テーマ 「第4権力(既成メディア)の崩壊」

   講師  元毎日新聞社 常務
   慶應大学マスメディア・コミュニケーション
研究所講師

   河内 孝 氏

   NAGOYA KEIEI KENKYUKAI  BUSINESS & CULTURE    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
            開催日 平成23年6月24日(金) 
     会場  ローズコートホテル


■大切なことを報道しない日本のメディア

2011年3月11日以来、
東北での大震災と状況を伝えるニューヨーク・タイムズなど
海外メディアの記事の中には、
日本の新聞に載らない記事がたくさんありました。

そのひとつが福島原発事故10日後に
スタンフォード大学大学院での非公式な研究会についてです。

事故発生わずか48時間で彼らは、
自分たちが入手した福島原発のデータを基に
シミュレーションして、

その結果をスタンフォードに持ち寄って議論し、
2日後には原子力安全規制委員会に報告しています。

それが基になって、
日本在住のアメリカ人に対して
50マイル(80キロメートル)以内退避という指示が
でたわけです。

そして、そのシミュレーション結果は、
最近やっと通産省や内閣が出したデータと全く同じで
メルトダウンを正確に分析していました。

こういうことを日本のマスコミは報道しないのです。


アメリカやフランス、中国、ロシアにとって
原発事故は"戦時"です。

テロ、あるいは他国のミサイルによって攻撃を受けた場合に
どうやって自国民の生命、安全を守るかという訓練が
行われています。

したがって、
彼らにとって原発事故というのは、
その原因が津波であろうと、台風であろうと、
地震であろうと、他国のミサイルであろうと
戦争事態という認識、

そこが民間会社に責任をなすりつける日本政府と
全く違うのです。


「中央防災会議」の部屋が総務省の3階にあります。

招集権者は総理大臣。主管大臣で、国土庁長官と防災担当大臣、
防衛大臣、自治大臣などで構成されています。

過去、中央防災会議は阪神大地震のときに開かれました。

阪神大震災のときは、
まず中央防災会議が開かれて、非常事態宣言を出して、
中央防災会議閣僚懇談会を開きました。

そこには、
各省の事務次官、電力、通信、運輸・輸送会社の社長が
呼ばれていて
平事ならできないことを、可能にしました。


例えば、
阪神大震災のときに、
どうしても警察官や救急車が足りなかった。

そういう中、
死んだ人をヘリコプターで搬送しないといけない
という事態が起こった。

でも平事では、
自衛隊機に一般人の死体を乗せることはできないのです。
それを命令でやった。

国防会議で、これは非常事態、
だから自衛隊が本務として取り組んでいく業務だ、
という認定のもとに自衛隊に下令したのです。


今、自衛隊の総兵力は、約25万人です。
その内、陸上自衛隊は16万5千人くらいか。

昔と比べると後方、管理部門や通信部門が増えていますので、
今、実際に戦車に乗ったり、鉄砲を持って前線に行く人は
半分くらいしかいない。

これが日本の陸上防衛の実態です。

その自衛隊に、今回、菅総理は、
国防会議も開かず、国家非常事態宣言もせず、
10万人出せと言ったわけです。

出すには、出すための段取りというものがある。
だって実戦力の殆どを東北に集めたら、
敵が攻めてきたときどうするのですか。

そういう段取りを踏まずに、
10万人を出せというものだから、
現場が泥縄でやったというのが実態です。

それを見ていたアメリカが、これは大変だと。

25万人しかいない自衛隊の内、
10万人が三陸沖に行くことになる。

もし仮に、
この機に中国が尖閣にちょっかいを出し、
韓国が竹島にものすごい基地を造り始めたら
日本の防衛、東アジアの安全保障というのは
どういうことになるのか。

アメリカはアメリカの国益として、危機感を持った。

日本に任せていると大変なことになるぞということで、
あわてて、ハワイから原子力最新鋭空母を持ってきて、
海兵隊を積んだ揚陸艦を持ってきたわけです。

「トモダチ作戦」というのは、
半分以上は日本や、周辺国家に向けた、
抑止力の行使であったわけです。

そんなことも日本のメディアは書かない。


震災以前と震災以後を考えた場合、
震災以前に戻すことは、あまり意味がありません。

例えば震災で流れてしまった教科書が10万冊あるという。
じゃあ、もう一回、印刷屋で10万冊刷るのか
ということです。

文科省は刷りたい。

一方で総務省は、

子供にiPadのようなものを配布してしまおうじゃないか。
そうすれば、どんな教科書でもダウンロードできる。
流れてしまった教科書をもう1回印刷するより、
その方がよっぽどいいじゃないか

ということを言っています


誰が決断を下すのか、菅さんでしょう、政治でしょう。
そこが全く機能していない。

マスコミも、そういう一番大切なことを
突いていないわけです。


■第4権力の崩壊

人類はいろんな歴史を経て、
三権分立という民主主義体制の基本ができました。

それに対して、
裁判や警察、政治というものを監視して、
その動きを国民に伝えるという機能からマスメディアは、
「第4の権力」と言われてきたわけです。

それに対して、Google社のエリック・シュミット会長は、
第四の権力は第五の権力に取って代わられたと言ってます。

なぜなら、世界人口のかなりの人が携帯を持っている。
パソコンは20億人が使っている。

すると、携帯の数だけ、パソコンの数だけ
情報の流通、権力監視ができるようになったというわけです。

相互につながり、
相互に情報を拡散するという新しい権力が生まれた。

いわば携帯やパソコンを持つ人たち皆が新聞社、
放送局になったわけです。

今までは、新聞やテレビからの情報発信しかなかった。
ところが今、ネタは
新聞やテレビからもらわなくても良くなっています。


小沢一郎さんは、なぜ、ニコニコ動画には出て、
フジテレビやNHKにでないのか?

それは、ニコニコ動画はカットをしないからです。

テレビのリポーターは、
相手に何を言わせたいか。どう持って行きたいか
というシナリオを全て作った上で
インタビューするわけです。

だから、あれだけ話をしたのに、全く放送されない。
ちょっと言ったことがつまみ食いされる。

そういうやり方が国民に読まれてしまい、
バカにされ、見捨てられているわけです。


既成のメディアというのは、
皆さんに代わって、ニュースを集めて、
社会のこと、世の中で起きていることを伝えてきたことに
なっていますが、

実態は、巨大メディアしか伝送手段を持っていなく、
彼らに頼らないと、世の中で何が起きているのかが分らないから
見ていただけなのです。

そういうことによって既成メディアは支えられ、
伝送インフラを持っていることの慢心から
一番大切な、コンテンツの質を高めて商品力を上げることを
しなかった。


今はもう携帯と、ちょっとしたビデオがあれば、
素人でも十分報道はできます。

だからこそ、
プロのレポーターや、
プロのジャーナリストの質が問われている
ということなのです。HP 永津彰人

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■平成23年5月例会
2011/

■平成23年5月例会

日時  平成23年5月25日(水) 講演 18:30

講師  中部百貨店協会 事務局長 大西隆信 氏

テーマ 「心痛む百貨店泥沼戦争と心和らぐ音声ガイドのお話」

会場  料亭 蔦茂 (講演会、親睦会)
  名古屋市中区栄3-9-27  TEL 052-241-3666 
    http://www.tsutamo.com/

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●プロフィール

1947年 岐阜県本巣郡(現本巣市)生まれ
1971年 名古屋大学文学部(社会学)卒業
      鰹シ坂屋に入社
1998年 松坂屋静岡店 販売促進部長
1999年 松坂屋名古屋事業部 宣伝催事部長
2000年 松坂屋 MD本部 雑貨仕入部長
2005年 潟}ツザカヤ友の会 取締役社長
2008年 鰹シ坂屋 定年退職
      中部百貨店協会 事務局長に就任 現在に至る

ボランティア・平和活動などにも積極的に参加
名古屋大学全学講座「キャリア形成論」非常勤講師を務める


.■5月例会 講演レポート
.2011/6/27

.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011/6/27━━━

  ■5月例会 講演レポート

   テーマ 「心痛む百貨店泥沼戦争と
         心和らぐ音声ガイドのお話」

   講師  中部百貨店協会
       事務局長 大西隆信 氏


   NAGOYA KEIEI KENKYUKAI  BUSINESS & CULTURE    
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            開催日 平成23年5月25日(水) 
     会場  料亭 蔦茂


■小売業50年の歴史の振り返りと、
これからの百貨店のあり方


 この50年の間に、百貨店や小売業の姿が大きく変化しました。

 1960年代は百貨店、
 1970年代から1990年代までの30年間は、
 スーパーマーケットの時代です。

 スーパーマーケットは、対面販売からセルフ販売へ、
 大量仕入れによる激安価格ということで、
 当時の消費者に新鮮な驚きを与えました。

 1980年にはダイエーが
 小売業で初めて年間売上げ1兆円企業になりました。
 その頃がピークでした。

 21世紀になって、
 日本人の生活習慣を変えたともいわれる
 コンビニエンスストアがでてきました。

 最大のセールスポイントは24時間年中無休営業。

 消費者にあらゆる生活の便利さを提供して、
 今や国内で4万6千店舗、
 年間7兆円強と百貨店の売上を抜き去る力をつけました。


 百貨店は1991年には9兆7130億という
 史上最高の売上げを記録して以来、下がり始めています。

 店舗数も1990年には350店舗ありましたが、
 今では約250店舗となっています。


 1960年のときは、
 スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアもなかった。

 それが、どんどんと小売業界は多様化が進み、
 百貨店は、百貨店でしか買えない商品分野がどんどんと
 少なくなってきた。

 言わば百貨店の守備範囲がどんどん狭くなったのです。

 そういう中、最近、百貨店は、
 高級ブランドを少しでも多く確保しようという戦いに
 力を注いだものの、

 結果的には、どの百貨店もほとんど同じブランドが
 並ぶようになってしまいました。

 一旦、百貨店の中に入ってしまえば、
 どこの百貨店でも同じ風景で、
 全体として高額商品ばかりの品揃えとなってしまったのです。

 したがって、
 バブルが弾け、景気が下がる一方で、
 さらにリーマンショックの後の世界的大不況となって
 消費者の節約志向が徹底すると、まずは高額品が敬遠されます。

 消費者にとって、
 百貨店に行く必要性が少なくなってしまう。
 これが今、厳しい経営状態が続いている背景といえます。


●これほど百貨店にアゲインストの風が強く当たっている
 にも拘らず、
 目一杯の店舗面積の拡大をしている百貨店や、
 新しい巨大デパートがオープンしている地区があるのです。

 それが大阪地区と福岡地区なのです。

 大阪地区ではJR大阪駅北口に
 「JR三越伊勢丹」が5万uで新規オープン。

 それに対抗して南口の「梅田大丸」が1.5倍の64,000uに増床。
 さらに「阪急本店」は全館を建替えて12年に84,000平米と
 超巨大デパートに。

 さらには心斎橋では「大丸」が
 「そごう」(4万u)を買収して78,000uに、
 なんば「高島屋」も今春大幅増床して78,000uで改装オープン。

 それで終わらず「阿倍野近鉄本店」では
 14年になんと10万uという日本一の超巨大デパートに変身。
 まさに大阪は百貨店の供給オーバーの泥沼戦争となっています。

 同じく、福岡ではJR博多駅に、
 「博多阪急」が新規オープンし、
 229店舗の専門店街、東急ハンズ、家電専門店、
 ホームセンターなどの店舗が周りに集結しました。

 JR博多駅に行けば必要なものが全て揃うことになるわけです。
  今までの繁華街天神地区の3百貨店が大きな影響を受けるでしょう。
 まさに両地区とも百貨店のつぶしあいの様相なのです。

 小売業50年の歴史を振り返ってみますと、
 いずれもその時代、その時代の日本の政治経済と
 景気や社会の動きを背景に最も消費者の要望に応えた業界が
 王者となってきたといえます。

 これからも、常に消費者の要望に応え、対応するために、
 自らが変革をし、新しい業態や販売手法を開発する小売業者が
 生き残るといえます。



■「音声ガイド」との出会いと、ボランティア活動


 昨年の12月、視覚障害者の映画鑑賞のお手伝いをする
 音声ガイドというボランティア活動があることを知りました。

 「音声ガイド」というのは、映像は見えないものの、
 会話や音が聴こえる視覚障害者に対して
 映画のその場面ごとのスクリーンの風景や、
 人の動きなどを的確に解説し、
 視覚障害者が十分イメージできるようにすることです。


 私は幸い映画が大好きですから、その音声ガイドを通じて、
 障害者の方のお手伝いができるのではないかということで、
 1年間の研修を終えて今年から本格的に活動を開始しました。


 研修では、観客や、障害者の方に
 音声ガイドが聴き取りやすいように、
 発声や滑舌練習、朗読などの訓練を徹底的にしました。

 また実際の音声ガイドの台本作りの指導もうけました。
 これはDVDを繰り返し聴くなどして、
 通常の映画の台本を作成した上で、
 そこに簡潔、適切、的確な音声ガイドの文章を入れ込む作業
 なのですが非常に長時間かかります。

 最終的には、
 視覚障害者の方に実際に聴いていただいて、
 文章の修正をしていきます。
 1冊の台本には多くのボランティアの汗がしみこんでいます。


●日本にはどのくらい障害者の方がいるのかというと、
 身体障害者の方が約350万人。
 
 知的障害者の方が約55万人。
 精神障害者の方が約300万人。
 合計で約700万人となります。
 
 但し身体障害者の内聴覚言語障害者の登録数は36万人ですが、
 加齢や病気で聴覚に障害がある人を含めると、
 実際は600万人以上といわれています。

 それを足すと、
 日本の人口1億2700万人の約10%は、
 障害者の方になるといえます。

 なお視覚障害者は全国に31万人いますが、
 驚くことにその8割が中途失明者なのです。
 しかもその殆どが糖尿病性網膜症が原因なのです。


●障害者や高齢者に対するとき、
 つい相手の方を弱者だと見て、
 「やってあげている」という気持ちがでてしまいがちですが、
 
 私にできることがあれば「させていただく」
 という気持ちが大切です。


 障害者は障害の部分を除けば、私たち健常者と同じなのです。
 私たちは相手の方に敬意を持って接する心構えが大切。
 高齢者の方には人生の先輩として接する事が必要です。


 視覚障害者の気分を害する言葉は、
 「介助」という言葉です

 自分が何もできないことをいわれているように
 聞こえてしまうからです。

 また、案内はさりげなく、自然に行うようにします。
 よく、周囲の人にも聞こえるような大きな声で
 案内をする人がいます。

 視覚障害者は目が不自由なだけで、
 耳は不自由ではありません。 
 普通の声で自然にやるのが基本です。


●身体障害者補助犬とは、
 盲導犬、聴導犬、介助犬の3種類の犬の総称です。

 盲導犬は、
 障害物、曲がり角、段差の存在を知らせ、
 視覚障害者の手助けをします。

 盲導犬の多くは、ラブラドール・レトリバー種で、
 全国に約1000頭います。

 盲導犬を1頭訓練するのに約500万円の費用がかかります。
 盲導犬を待っておられる視覚障害者は全国で約8000人います。


 聴導犬は、
 聴覚障害者の耳がわりとなって、
 必要な音を教えて穏便に誘導する犬です。

 室内ではFAX、インターフォン、電話、やかんの沸騰、
 赤ん坊の泣き声などを聞き、その場所まで誘導します。

 屋外では、クラクションや自転車の呼び鈴などにも反応し、
 危険を回避します。
 
 聴導犬は、全国で13頭です。


 介助犬は、
 手や足に障害がある人の日常生活をサポートするよう
 訓練された犬です。

 落とした物を拾って渡す、
 手の届かない物を持ってくる、
 ドアの開閉、冷蔵庫や引き出しの中から物を取り出す、
 スイッチ操作など、いろんな介助をやります。

 使用者のニーズに適応するため、
 訓練もオーダーメイド制をとっています。
 そこが介助犬の大きな特徴です。
 
 全国で39頭が実働しています。


 身体障害者補助犬法 第九条には、
 施設における身体障害者補助犬を同伴することを
 拒んではならないとされています。

 普通のペットとの区別をするために、
 盲導犬はハーネス、
 聴導犬、介護犬は首輪に補助犬の表示をつけています。

 使用者本人には、認定証の携帯が義務付けられている他、
 身体障害者手帳を持参することになっています。

 このような法律がありますので、
 受け入れ態勢の徹底を図っていただきたいと思っています。
 

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